2017年11月5日日曜日

柿狩りをしよう!

 


柿狩りがしたいと言って、今年もちづるちゃんがやってきた。
彼女は長身なので、助かるのだが、あいにく今年はあまりなっていない。
「干し柿にするほどの収穫はなさそうね」とマミーが呟いた。

ちづるちゃんがタカ枝ばさみを掲げた。さあ、始まるぞ!
ボクは先にランチをもらって満腹なので、ゆっくり見物することにしよう。

しばらくすると、ジャーナリストの藤原さんも顔をみせた。
「ヤー、いらっしゃい。今日は柿の天ぷらを作りますよ」
「柿の天ぷらなんて珍しいですね。食べたことありませんよ」
「そうでしょう。渋柿も熱を通すと甘くなるというからね、ちょっとやってみようと思ってね」
へえ、どんなことになるのか面白そうだ。ダディの腕前、拝見しよう。

きれいに洗われて、焼酎をいっぱい吸って、一週間後には、皆に喜ばれる甘柿になるのだなあ、とボクは柿でいっぱいのビニール袋に鼻先を近づけてみた。
「いたずらしないで、ピノ! 酔っぱらっちゃうわよ」とマミーの声がかすかに聞こえる。


「うん、おいしい!」
「ホントだ。甘くておいしい」

いつの間にか、ボクは天ぷらを頬張るちづるちゃんの膝の上で寝入ってしまったようだ。
皆、幸せを感じる日曜の午後である。




2 件のコメント:

  1. ピノ 昨日はどうもありがとう!良く眠れたかな?
    ダディの天ぷらもマミィのごはんもとても美味しかったよ。柿も食べごろになるのが楽しみだなぁ。

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    1. ちづるちゃんの膝の上は本当に心地よくて、ボクはどのくらい眠っていたのでしょうか。猫アレルギーとは知りながら、ついつい、惹かれてしまって。Sorry! Mew mew ...

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