

今朝はマミーの様子がいつもと違う。ダディが留守だし、ボクはピンときて、
すぐさまマイハウスに避難した。
時間が来たのか、マミーが近づいて来て、ボクとの悪戦苦闘が始まった。
結局、ボクはハウスから出され、無理矢理バスケットに押し込まれて、そして、点滴のため動物病院へ。
だが、今日はなぜか、以前通っていた病院へと向かった。
「ピノちゃん!」「ピノちゃん!」
新顔のスタッフにさえ、
「ピノちゃん、よく来てくれたわね」
「ピノちゃん、よく来てくれたわね」
と皆に温かく迎えられ、ボクは一瞬、ここが病院だということを忘れた。
なぜこんなに人気者になっているのか不可思議であった。
受付が済むと、待合室の壁に飾られている、ダディの撮った動物写真に目がとまった。ああ、なるほど。それでまたここに来るようになったのか、とボクは納得した。
だが、さらなる驚きが。診察室に入ると… 何と、ジラーフに抱きついているボクの写真があるではないか! これは紛れもなくダディーの仕業だ。
「久しぶりなので、採血しましょう」
と先生のアドリブ。点滴だけじゃなかったの!? シナリオ通りにはいかないものだ、と無抵抗のボクである。一本目の針が無情にも脚に突き刺さった。
待合室で血液検査結果を待っていると…
ボクが人気者になっているわけが、もうひとつここにあった。それは、本棚に「ボクの気持ちも知らないで」を発見。これはロンドンから東京に引っ越して来て、初めてこの病院にきたときに、著者のマミーが寄贈したものだ。今になって本棚にあるので、マミーも驚いている。
「ピノちゃんの本、ありがとうございます」
と新顔スタッフさんの帰り際の言葉に、マミーも微笑んでいた。
検査結果はというと… まあまあということで、このままの頻度で点滴を続けるようだ。
おしゃれな動物病院ですね。
返信削除pinot is so famous!!
スペルあってる?
病院で歓迎されても、複雑な心境です。
返信削除あまり行きたい所ではありませんからね。