2018年10月31日水曜日

招かざる客 ー悪魔のフォトセッション




ウーワンワン!
突如、犬が現れて吠えている。何ってことだ!
ボクは、その瞬間、ピューマのごとく階段を駆け上がっていた。

最近のふらついた足で、よくぞ、あんなに速く走れたものだと、我ながらまだまだいけるなと感心した。

今日は、人物でもなく、物撮りでもなく、犬撮りなのか!?
あれっ、見たことあるなあ。以前、ここに来たことがある犬だ。
またダディに写真を撮ってもらいたいのかなあ。ああ、どうやら家族写真のようだ。

あっ、こっちを見てにらんだぞ。ケンカでもうる気か。
ボクはケンカなんぞする気はもうとうないのです。
マミー、早くこのドアを閉めて!
ああ、ボクの昼ご飯を食べてるーーー。

ニャン!
ウー、ワン!

2018年10月28日日曜日

原発ガーデン




今朝の東京新聞にダディの「原発ガーデン」の記事が掲載された。
思ったよりも大きく取り上げられていたので、ダディもマミーも笑顔だ。

Book Launch Party




In the evening.
My dad and mum get home late from the book launch party.

“Sorry, Pinot! You must be very hungry. But take your medicine first!”
“Mmmm…”

2018年10月22日月曜日

what a lovely day today!

 


I’m in the garden, enjoying being brushed after a long time.

“What a lovely day today!”
“It is, isn’t it?”
“Oh, Mum, look at the persimmon tree bearing a lot of fruit.”
“I know. It’s almost harvesting season, isn’t it?”

「宇ち多"」の店主




「ジュン、宇ちださんが来るよー」
ダディが大声で二階にいるマミーに叫んだ。

昨日、立石もつ焼き「宇ち多"」の店主がやってきた。
以前から注文していた、ダディの作品(デレク・ジャーマンのポートレート)を受け取りにきたのだ。
額装されたお気に入りの写真を目の前にし、ボクには一切関心がないようだ。

宇ち多"の限定キャップをダディに置いて、コーヒーも飲まずに、
「ありがとう! じゃ、またお邪魔しますね」と、疾風のように去っていった。

2018年10月21日日曜日

なつかしのモビール




昨夜の豪雨とはうって変わって、今朝は美しい秋晴れ。
相棒ジラーフの横でモビールがゆれている。なぜ突如ここに?
先日夜中まで続いた物撮りで、ひとつ撮り残っていた物らしい。

「ピノ、ピノがまだ子猫だったころねえ、、、」とマミーの話が始まった。

ボクがまだ子猫だった頃、ボクをアルフィーの家に預けて、二人はデンマーク特集のため、いろいろな老舗やモビールの発案者にも取材をしたそうだ。
「伝統的な料理のオープンサンドをごちそうになって、帰りにモビールを2、3頂いてきたの。そうそう、太った大きな猫がいてね、広い工場内、周りの野原をゆっくり自由に歩き回っていたわ。それで、小さなピノのことを思い出して、心配で心配で悲しくなったわ。やんちゃ坊主を他人に預けたのは初めてだったからねえ」

いたずらっ子にとっては、ゆらゆら揺れるモビールは格好の遊び相手だったため、どこに吊るそうか、相当悩んだらしい。

そんなことがあり、マミーは十数年後に、こうしてまた日本でモビールを見るのは、本当に不思議な感じがするという。悲しいかな、ボクはもうこの高さまで、ジャンプは不可能で、ダディは安心してモビールを吊るしたまま、行ったり来たり、出たり入ったり、気ままに撮影をしている。

いつまで吊るしておくのかなあ、と少々気がかりなボクである。


2018年10月20日土曜日

Hakuju Hall




My dad and mum went to Hakuju Hall for Dai Fujikura’s consert.
I had no idea where it was though.
Dai-chan (composer) always invates them to his consert.

They came home in a heavy rain.
“Ohh! Rotten luck! Wet to the skin!”
I could hear mum’s voice, but I didn’t get out of bed to see them.

––– Later on.
“Are you here, Pinot?” my mum said and pulled the devet off the bed.
“Pinot, remember Nagie-san and Ai-san? They asked me if you were well.”
“Oh, Mum, you’re back! That’s very kind of them, er… thinking about me.”

“Sorry Pinot, you must be hungry.”
“I’m starving, Mum!”

2018年10月18日木曜日

Exciting!



–– Two hours later.
Oh, there are a lot of interesting things all over the place, here, there, and there.
Mmm, no time to go back to sleep again. I'm really excited!

"Pinot, don't disturb!"
"I won't, Mum."

Anchovy Studio in Action




My dad is working in our studio ‘Anchovy Studio’, not for portraits today, but for several still life photos.

The crew arrived late. Everybody got to work with a rush because of the sunlight.

Oh, dear, I’ll go upstairs, and sleep in peace.

2018年10月17日水曜日

桐原さんちのチョモちゃん




「あらっ、桐原さんからメールだわ」とマミーが呟いた。
ロンドン時代から、長くおつきあいさせていただいているハーブ研究家の桐原さんのことだ。

「この家を新築して、引っ越してきたときに、ご夫婦でいらしてくださったのよ、覚えてる?ピノ?」
と、聞かれたが、もうかなり月日がたっているので、覚えているはずがない。

今回のメールは、ダディの本「原発ガーデン」を献本したので、ご丁寧に、そのお礼のメールであった。

ということで、マミーは久々に彼女のブログ、「ハーブダイアリー」を。
「あらっ、可愛いねこちゃんがいるわ。チョモちゃんというんだって。男の子かしら女の子かしら? 素敵なお庭で、まあ、良く似合ってるわねえ、ピノ? いつからかしらねえ? あっ、木登りしてるわ」

ボクは、ゆっくりとスマホの画面を覗いてみた。庭でボール遊びをする、もこもこの可愛らしいチョモちゃんの姿が

ボクもこんな若くて、元気なときがあったなあ、と、やんちゃだった頃を懐かしく思う穏やかな秋の朝である。

2018年10月13日土曜日

Book on Derek Jarman




My dad has published a small book on Derek Jarman, “Eden in the shadow of Dungeness”.

My mum helped him edit and translate.
His publisher is planning a book launch at that bookshop, Readin’ Writin’, where exhibited my dad’s work last year.

They deserve to celebrate!

Oh, it’s cold this afternoon.
As it’s Saturday today, my mum’s giving her lesson downstairs.
Well, what shall I do? I might as well get in bed – covering myself with her warm duvet. Mmmm…

“Where’s Pinot?” one of her student, Kie, said.
“I’m here upstairs in bed, Kie-san,” I murmured. Zzzzz…